Waves「Platinum」Bundleを買った理由
お疲れ様です。
いつもBGMを使ってくださり、ありがとうございます。
最近少しずつ、個人活動を無理のないペースで進められるようになってきたので、たまにこうやってブログっぽい何かを書いたりすることも再開しました。
過去にも色々ブログは書いていましたが、内容が古くて今ではあまり役に立たないものばかりだったので全て削除しました。
気まぐれ更新ではありますが、読んでくださった皆様の役に立つ記事を続けていければと思います。
基本的には最初に結論、続けて理由等をダラダラと書いていくスタイルになります。
Contents
0.まず結論
僕がWaves「Platinum」Bundleを購入した理由は、欲しいプラグインを最も安く手に入れられるバンドルだったからです。
Wavesのバンドル製品を比較している多くのレビューサイトでは、「Horizon」か「Gold」を買うのが正解と紹介されているのがほとんどのようです。
僕もそう思います。
そう思うんですが、あくまでも新規購入者の場合に限る話であることはあまり言及されていません。
僕の場合、長いDTM生活の中で「Renaissance Maxx」を買っていたり、ブラックフライデー恒例のWavesプラグイン無料プレゼントなどで少しずつプラグインを増やしていたので、どのバンドルを買うにしても被るプラグインが結構発生してしまう状態でした。
こういった場合、実はWavesの公式サイトから購入すると、もっとお得にバンドル製品を買うことができることに気がついていない人が結構います。
その辺りの話も後述します。
1.脱Wavesをしていた
DTMをやっている皆様ならご存知かと思いますが、2023年の3月にWavesサブスク炎上事件というものがありました。
事のあらましを簡潔に言えば、Wavesが販売方式を完全サブスクに移行する計画を実行したものの、そのやり方があまりにも暴挙すぎて世界中のWavesユーザーから猛烈批判を受けた、という感じです。
Wavesが新しい認証方式に移行することは事前に予告されていましたが、まさか買い切り製品を全撤廃してサブスクでしか新しい製品を導入できない仕組みになるなんて誰も予想していなかったでしょうし、僕もその一人でした。
僕はちょうどサブスク事件が起きる1ヶ月ほど前にIntelチップのMacからM2 Pro Mac miniに乗り換えており、それまで使っていたWaves製品のほとんどがV12であったためにAppleシリコンで起動することができず、Wavesが予告通り新認証方式に変えるならそれからV14にWUPするなり新しいバンドルで強化するなりしようかな、と思っていました。
ところがどっこい、まさかの完全サブスク認証に移行すると発表され、それと同時に買い切りプラグインも全て販売終了、しかもそれまでの製品は購入済みであってもWUPできないと、近年稀に見る大改悪だなという最悪な印象を持ってしまいました。
以前から「別にWavesじゃなくてもいいのかもしれない......」という疑念は少なからずあったので、このサブスク事件をキッカケに脱Wavesに踏み切りました。
2.やっぱりWavesが必要だった
脱Wavesを実行してから、代替プラグインを調べて導入。
その後いくつか曲作りを行っていたんですが、やはりどうしてもWavesでやりたい処理に今一歩及ばない場面がチラホラと発生するまでにそれほど時間はかかりませんでした。
なかでも、自分的に代えが効かなかったのは「Center」「Renaissance Bass」あたりです。
例えば「Center」はM/S処理プラグインと思われがちですが、実際には一般的なM/S処理とは違う仕組みで両サイドのトーンを持ち上げることができるので音圧やラウドネスをコントロールしやすいですし、「Renaissance Bass」は数あるベースエンハンサーの中でも音量を上げずにバランスよく低音の重心を下げてくれるかなりオススメのプラグインです。
これらで行える処理は、他メーカーのプラグインではどう工夫しても同じ結果にすることができませんでした。
やはりWavesにはWavesの良さがあったんですね。
ちなみに仕事では業務用ということで「Waves Creative Access」を使わせてもらっていますが、全製品使えるとは言ってもWavesで常用的に使うプラグインはせいぜい5個程度なのが実情です。
そんなわけで、どうにかこれらの必要な製品を可能な限り安く手にいれるタイミングがないか、機会を探っていました。
3.Flash Deal(おまけ付き)が発生した
結局のところ、Wavesは完全サブスク移行を撤廃して、事件後すぐに買い切り製品やWUPを復活させる事態になったわけですが、その後になかなか美味しいセールをやってくれなかったんですね。
更に円安も重なって、多少セールしてくれたぐらいではお得感があまり無く、何を買うにしても今じゃない感がずっと続いていました。
そんなこんなでいくつかのセールを見送っていたわけですが、Wavesのニュースレターから「Platinum」バンドルの「Flash Deal」情報が送られてきたことで事態が動き出します。
「Flash Deal」というのは突発的に発生するセールで、24時間とか48時間程度の短期間しか行われないかなり限定的なセールです。
今回のPlatinumバンドルのセール価格は$99.99となっており、自分が今まで見てきた中では比較的最安値に近いセールです。
ただ、こちらとしては「Horizon」あたりを安く買えないかなぁという構えだったので、スルー案件かなと思ってたのですが、なんとなくメールをちゃんと読んでみたところ「+ Choose 2 free bonus plugins」と書いてあったわけです。
Waves公式サイトのセールでは、こういった「選べるおまけプラグインをプレゼント」という付加価値が付いてることがよくあります。
今回のおまけは「$50製品を買えばプラグイン1個、$80製品を買えばプラグイン2個選べます」という内容だったので、選べるプラグインの一覧を確認したところ「Center」も対象になっていました。
そこでふと考えたわけです。
「もしかして、Horizonを買わずともFlash DealのPlatinumを買ってCenterをおまけで貰えば、予定より安く目的を果たせるのではないか?」と。
4.既存製品のユーザーは更にお得だった
「Platinum + (オマケの)Center」で方針が決まりつつある中で、念のため公式サイトをくまなく再確認したところ、気がついていなかったもう一つのお得情報に辿り着きました。
Waves公式サイトで自分のアカウントを持っていると「My Upgrades」という項目があります。
既にいくつかのWaves製品を持っていると、それらをベースに価格が再計算され、アカウントユーザーにとって最もお得なアップグレード製品情報の一覧が見れるページです。
僕のアカウントでこの中に表示されているPlutinumバンドルの価格を見ると、ニュースレターに書かれていた$99.99よりも安い$81と表示されていました。
どうやら既に持っていたV12の「Renaissance Maxx」や「SuperTap」などが踏み台になっているらしく、それらは新規購入ではなくV12→V14にWUPするという計算になるようです。
しかも$81ということは、おまけが2個貰える$80のラインをギリギリ達成しています。
これは思いがけないサプライズでした。
「Center」を貰うことは確定として、もう一つを何にしようかと散々迷った結果、「Bass Rider」に決めました。
「Bass Rider」は「Vocal Rider」と同じように手コンプを自動化してくれる低音特化版です。
最近の音楽はどのジャンルにおいても低音の処理がかなり重視されているので、「Bass Rider」を使う価値はかなり高いんじゃないかと思います。
後は年間を通して不定期に高頻度で開催されている$29.99セールの時に「Vocal Rider」を購入すれば、擬似Horizonになります。
個人的にHorizonの特徴であるいくつかのアナログモデルは使わない(T-Racks5をよく使う)ですし、Rider系以外は特に求めていないのでこれで完結できます。
Horizonのどんなセールよりも圧倒的に安く済みますね。
5.セール情報は自ら得るべし
先にも述べた通り、レビューサイトや各種SNSで流れてくるDTM関連のセール情報は、あくまでも新規購入者の場合に限る話であることが多いです。
特に代理店経由での購入はその傾向が強く、既に持っているプラグインと同じメーカーの別製品を検討している場合は、メーカー公式サイトでの購入もチェックすることを強くオススメします。
僕の場合、よく使うプラグインのメーカーに関してはニュースレターを受信するようにしており、セール情報が来た場合にはメーカー公式サイトと代理店サイトの両方をチェックします。
更に、僕はYahooプレミアム会員でありPayPayのヘビーユーザーでもあるので、Yahoo!ショッピングの代理店ページもチェックしてPayPayポイント還元率も考慮して、最も安くプラグインを入手できる手段を徹底的に調べます。
DTMのセール情報は人によってお得度が違うということを、この記事を読んで知っていただければ幸いです。
そんなに必死にならなくても......と思う人もいるかもしれませんが、DTMerにとってプラグイン収集は高確率で避けて通れない運命の道です。
少しでも安く買って、浮いたお金で別のプラグインも試してみたい。
そんな探究心に溢れるDTMの世界は楽しい!と僕は思います。