“なりすまし”から楽曲を取り戻した話

2021年3月中旬。

Apple Musicにて配信しているアルバム「Milky Way」が視聴不可になっていることに気がつきました。

これと言った原因が見当たらないため、配信手続きを任せているコンテンツプロバイダー(アグリゲーター)のTunecore Japanを通して解決したわけですが、これがまぁなんとも苦労を強いられたと言いますか、信じられないような対応に大変憤りを感じまして、事の経緯を記事に書き起こすことにしました。

※怒りすぎて勢いで作ったやつ

尚、この記事はTunecoreさんを非難することが目的ではなく、他の作家に対しても二度とこんなことが起こらないようコンテンツプロバイダーさん全体への戒めのためであり、一連の経緯を情報開示する旨はTunecoreさんに通達済みです。

コンテンツプロバイダーを通して楽曲配信をしている作家さん達のトラブルシューティングになれば幸いです。

1.Tunecoreに問い合わせた

※メール問い合わせだけどね

全楽曲の配信手続きはTunecore(コンテンツプロバイダー)を通してるので、早速Tunecoreのサポートに連絡。

一応問い合わせる前に、Apple Musicで楽曲が聴けなくなる現象についていくつか事例を調べており、そのどれも該当しない現象であることを併記しました。

2.問い合わせ返信がきた

問い合わせたのが平日だったこともあり、翌日には返事が来ました。

以下、原文から一部抜粋。

該当のリリースについて確認しましたところ、
配信ストア側の判断により配信停止が行われました。
理由は以下のとおりでございます。
コンテンツの重複提出 コンテンツが非表示になる理由に、「Repeated Submissions (コンテンツの重複提出)」があります。これはタイトルやアーティスト名を少し変えて、同じ内容またはオーディオファイルのコピーを複数回提出することを指します。同じコンテンツの複製バージョンを送信しないでください (トラックリストが再編成された同じアルバム、または、ほぼ同一のベストアルバムなど)。
大変恐縮ですが、本リリースについて配信再開は承っておりません。
何卒ご理解賜りますようお願いいたします。

一言で言えば「同一の楽曲を異なる楽曲タイトル・アーティスト名で配信することはできない」ってことらしいです。

「そんなの当たり前やん!」

3.調査する気がそもそもなかった

「いやいや、その警告は自分には該当しないし、なんで詳細を調べもせずに配信再開はしないとか言い切っちゃうわけ?おかしいよね?そんなの納得できません。」

という旨の返事をしました。

それに対する返信がコチラ(原文から一部抜粋)

配信ストア側にて不適切と判断されたコンテンツは、配信停止が行われる場合がございます。
なお、判断基準は非公開となり、詳細をお答えすることができません。

ご希望に沿うことができず大変心苦しい限りですが、
何卒ご理解賜りますようお願いいたします。

「配信ストアの判断については当方では関与できません」ってことですかね。

原因を調べる気は全くなし!

明らかに規定違反していることに関しては関与できません、っていうのなら理解できますよ。

しかし、今回の件についてはコチラとしても規定違反になるようなミスは思い当たらないし、そもそもちゃんとお金を払って何曲も配信手続きを依頼してるわけで、顧客が困ってる時にはちゃんと向き合ってくれよ!と大変憤りを感じました。

4.Appleに直接問い合わせた

「これは埒が明かんやつや……」

と思いまして、直接Appleに問い合わせることにしました。

“Apple Music for Artists”という、YouTube StudioのApple Music版みたいな感じのサービスがありまして、そこから問い合わせをしました。

ちなみに、Tunecoreから楽曲配信をしていると“Apple Music for Artists”の申請から利用までスムーズに行うことができます。これは超便利。

そしてAppleからの返信がコチラ(原文から一部抜粋)

この度は、お問い合わせ頂き誠にありがとうございます。

アルバムの配信停止に関するサポートについては、ご利用のコンテンツプロバイダ (レコードレーベルまたはアグリゲータなど) までお問い合わせください。

このプロセスは、Apple がコンテンツプロバイダを確認することによって、コンテンツを保護するために必要となります。また、変更や調査に必要な情報を適切な担当者に提供するためにも、このプロセスが必要です。必要な情報を確認してすみやかに対応するためにも、ご利用のコンテンツプロバイダを通してご連絡ください。

つまり、Appleとしても権利保持者の確認をするためにはコンテンツプロバイダーと連携して調査する必要があるということでした。

そりゃそうだよね!

いやもう当たり前すぎて笑っちゃいました。

ついでに、Tunecoreから回答があった配信停止された理由を提示して

「もしかしてなりすまし配信の可能性が考えられますか?」

と続けてAppleに問い合わせたところ

「その可能性もあります」

とのことで、ようやく原因(しかも最悪の)が見えてきました。。。

5.Tunecoreにちゃんと調査するよう再度伝えた

Appleの回答は至極真っ当なものだったので、Tunecoreに再度問い合わせをしました。

「Appleはコンテンツプロバイダーを通してくれって言ってるやで?」

って感じで。

ここからようやくTunecoreが調査に動き出してくれました。

ここまでしないと動かないとか、さすがにサポートの質を疑いました。

6.原因解明と解決に至った

ここからはAppleとTunecoreが連携を取ってくれたようで、なりすまし配信されようとしていた楽曲の特定に成功

権利保持者である僕からAppleに直接問い合わせしたのが功を奏したようで速やかに権利確認をしてもらい、配信再開処理をしてもらうことができました。

なりすまし配信していた側のコンテンツは即停止してくれたようです。

さすがApple、仕事が早い。

そして今回の一連のやりとりについて、Tunecoreには初期対応の間違いについて真摯に向き合っていただき、よりよいサービス向上に努めていただくよう要望をし、改善をお約束していただきました。

ということで、Apple Musicに無事アルバムを配信再開できたというお話でした。

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