elgato STREAM DECKでDTM環境が最強になった話
DTM界隈で密かに話題になってる最強デバイス"elgato STREAM DECK"がどうにもこうにも気になって仕方がなかったので、思い切って買ってみました。
結論から言うと、もっと早く手に入れておくべき神デバイスでした。
操作方法は他の使用者さん方のブログを参考にしたほうが詳しく書かれているので、細かい部分は割愛します。
Contents
1.なんでもボタンひとつで可能にしてくれる
elgatoというブランドはあまり知らなかったのですが、ゲーム実況とかで使うキャプチャーボード等では有名ブランドみたいですね。
今回の"STREAM DECK"は、いわゆる「プログラマブルテンキー」というもので、アプリケーションを起動したりショートカットキーをボタンひとつで可能にしてくれる左手用デバイスです。(右手で使っても問題はないですが)

6個(2×3)、15個(3×5)、32個(4×8)のバリエーションがあります。
僕は標準タイプの15個を買いました。サイズ感は大人の掌ぐらいです。
物理ボタンなので「ペコっ」と押します。自販機のボタンみたいな感触です。
2.基本設計はライブ配信者向け

専用のアプリケーションを使って各々のボタンに好きな動作を登録できます。
「Game Capture」や「OBS Studio」という設定がデフォルトで入ってるあたり、ゲーム実況やライブ配信のニーズを想定して設計されていることがよくわかります。
DTM向けの設定はこれといってありませんが、「システム」>「ホットキー」の機能でショートカットキーの登録ができるので、やりたいことの大半はこれで済みます。
動作を登録した各ボタンには好きな画像を埋め込めることができ、それがデバイスの液晶に反映されます。
「アプリケーション起動」(「システム」>「開く」)を登録するとアプリアイコンが自動的に反映されるので便利です。
3.アプリによってボタンを自動で切り替えられる
デスクトップ操作時、DAW操作時では使いたいボタンが違いますが、それも自動で切り替えることが可能です。
これを「プロファイル切替」と言います。
もちろん手動で切り替えることも可能です。
基本的には任意のアプリケーションがアクティブになったら、それに合わせてプロファイルが自動で切り替わるように設定します。

4.DAWで使う場合の例
人によって様々かと思いますが、例えば僕の場合はこんな感じにしてみました。

よく使うのに切り替えが地味に面倒なクオンタイズ切替が主な使用目的となっています。
アイコンはイラスト素材を使ったりPhotoshopで適当に作りました。
16部音符と32部音符は最もよく使うのと三連符も使用頻度が高いので、それらのショートカットキーをNuendo上で適当に割り振っておきます。
それ以外のクオンタイズも選べるように「previous」と「next」キーを作っておきました。
これで好きなクオンタイズ値を左手だけでサクッと変えられるようになりました。
カーソル切替も最もよく使う「カーソル(選択)」「鉛筆」「消しゴム」「ハサミ」を割り振りました。
PCキーボードで切り替えるのにも慣れてはいるのですが、配置が微妙すぎてよく押し間違えてイライラするし、かといってショートカットを別なキーに配置し直すのも面倒なので、これで視認性も良くなり簡単操作で切替できるようになりました。
トランスポートパネルとMix ConsoleはF2とF3で簡単に切り替えられるのですが、使ってるMacBook ProがTouch Barなのでfnキーを押さないとFキーが出せないんですよね。。。(無線キーボードは仕事用なので共有できない。。。)
Touch Barのデフォルト表示をFキーにすれば問題ないと言えば問題ないですが、個人的にそれはしたくなかったのでずっと我慢してましたが、これで任意のFキーもボタンひとつにできました。
ゴリゴリに波形編集とかする人は、そういったショートカットキーを割り振ればかなり便利になると思います。
5.どのサイズを選ぶべきか
先にも書いた通り、以下のラインナップがあります。
- Stream Deck mini(6個)
- Stream Deck(15個)
- Stream Deck XL(32個)
真ん中の無印(15個)が標準です。
人や用途によりけりだとは思いますが、miniはちょっと数が少なすぎるかなと思います。
手動でプロファイル切り替えができるので、入れ子構造をうまく使えば実際には6個以上のボタンを登録することが可能ですが、あまりスマートではないかなと。
XLはボタンの数が圧倒的に多く、無印からXLに買い換えたと絶賛するレビュアーさんも多いですが値段がかなり跳ね上がるのがデメリットなのと、結構ボタンを持て余してるレビュアーさんも多くて、空いてるボタンに壁紙感覚で好きな画像を当て込んだりしてる方もよく見かけますが、ちょっともったいないなって感じます。
Ctrl+S、Ctrl+A、Ctrl+Zのような全般的に普遍のショートカットキーをわざわざ割り当てる必要は無いと思います。
15個だと触った感触でボタン位置が把握できるので、慣れれば目的のボタンをブラインドプッシュできるようになります。
XLだと数が多すぎてブラインドしづらそう。。。
と言うことで、個人的には標準の15個がベストサイズかなと思いました!
6.さいごに
絵描きさんであれば各種ペイントソフトのショートカットキーに便利そうです。
事務職の人にも、Excelのコマンドを割り振っておけばかなり作業が捗りそうです。
用途によって様々なカスタマイズができるので、多くのシーンで便利な使い方ができそうです。
お値段はまぁまぁしますが、それ以上の価値を見出せるのではないかと思います!