新規のBGM配信方法が変わります

2021年最初の記事となります。

昨年は春からのテレワークでおうち時間が増えたのでもっと作曲や記事投稿に時間が割けるかと思っていたのですが、このコロナ禍において奇しくもゲーム業界としては今までで一番忙しい1年になってしまい、個人作業にはほぼ手をつけることができませんでした。

さて、そんな状況が続いている中ではありますが、2021年から新規のBGM配信方法を変更しようと思っています。

1.フリーからロイヤリティフリーに

これまでは

  • 高音質版を有料でダウンロード販売(動画利用可)
  • 中音質版は無料で誰でもダウンロード可(動画利用可)
  • 配信ストア、サブスクで高音質版を配信

という方針で続けてきましたが、2021年からは

  • 高音質版の有料ダウンロード販売(動画利用可)
  • 新規楽曲の中音質版での無料配信を終了(YouTubeでの新作公開のみ継続)
  • 配信ストア、サブスクで高音質版を配信は継続

となります。

新規無料配信を終了する主な理由は3つあります。

2-1.一先ずの役目を果たしたと感じた

1つ目が一番大きな理由です。

僕が無料配信を本格的に始めた2014年頃はYouTube黎明期とも言える時代で、YouTuberという言葉自体は存在していたものの世間にはまだ認知されていない状況でした。

当時のYouTubeは10万再生いけばそれこそ大騒ぎになるくらいの時代で、動画投稿者は如何に安く高品質な動画を大量生産するかということにしのぎを削っていました。

そこで必要だったのが、無料で使えるそこそこ高品質なBGMだったわけです。

そこに目をつけたのが僕を含めたフリーBGM作家達で、とにかくYouTubeの動画投稿者達に音楽を使ってもらおうとBGMも大量生産されていきました。

当時はフリーBGMで稼げる仕組みがあまり容易ではなかったので、音楽で直接稼ぐというよりはYouTube等で音楽を使ってもらうことで露出を増やして、音楽の仕事を増やしたいというのがフリーBGM作家の思惑でした。

YouTuber達は初期の頃からBGMを重視していてシーンに合わせた音楽を探して使うというスタイルが一般的でしたが、水溜りボンドが”Cat life”をメインテーマに定着させるという新スタイルを編み出したことでBGM界隈が大きく揺れました。

それまでは所謂「下手な鉄砲も数打てば当たる」作戦で、ラフ以下のようなBGMでもとにかく配信しまくれ!という作家が多かったのですが、YouTuberが非常に大きな影響力を持つようになってからは、このYouTuberといえばこのBGMというのを狙ってしっかりしたBGMを作る作家が増えました。

そして次に始まったのは、人気YouTuberの音楽を使いたいという新参YouTuberのブームでした。

この考えは理に適っていて

  • BGMを探す手間を動画制作に充てたい
  • けどBGMは妥協したくない
  • 有名YouTuberが使うBGMや効果音を自分も使おう

ということで無駄がなく効率的なのです。

このような時代変遷を見ていくと需要と供給のバランス的に、昔ほど大量の新規BGMを求められている状況ではないと個人的考えにまとまり、YouTuberのBGMという世界においては一先ずの役目を果たしたのかな、と感じるようになりました。

2-2.時間が割けなくなった

2つ目はよくある言い訳みたいなものです。

記事冒頭にも書いたようなコロナ禍による状況変化もそうなんですが、それ以前から自分の中での仕事とフリー作曲のバランスが非常に取りづらくなっていました。

コンプラの関係で仕事についての詳しい情報は書けませんが、2017年頃から某大手有名ゲーム会社にてサウンド職に従事しているので、圧倒的に会社側にパワーをシフトしています。

元々ゲームという仕事には中小規模で関わったり距離をおいたりする職歴を重ねていましたが、大手有名ゲーム会社でサウンド職に就くという念願の夢を掴んだので今はそれが充実しています。

自分の作品だと公表できないのはもどかしいですが、Twitterなどを見てると僕が担当しているゲームを楽しんでくれている声がたくさんあるのでとても嬉しいです。

フリーで自由に音楽を作れることが最高!みたいな風潮もありますけど、会社員としてのサウンドクリエイターってのも結構楽しいですよ。

プロのサウンドクリエイターって豪語できますし、家庭持ちとしては終身雇用の安心感も大きいです。

少なくとも僕はこの仕事を手放すつもりはないです。

2-3.無料という線引きを作ってしまった

3つ目は、ずっと悩んでいたことです。

絵素材でいうところの“いらすとや”さんもそうですが、無料素材の作家っていうのは他の作家(特に有料販売している作家)からの風当たりがとにかく強いです。

無料素材のせいで有料素材が売れないとよく言われます。

そういう土壌を作ってしまった責任の一端は、無料素材を配りすぎてしまった自分にもあるんじゃないかなと考えてしまうことは少なくありません。

幸い、自分は有償依頼のお話も時々いただけますし、サブスクリプション配信の収益も好調なので、そろそろ無料という一線からは退いてもいいのかなと最近は感じるようになりました。

3.今後は有料ロイヤリティフリー

今まではDOVAでの中音質版無料配信がメインでしたが、今後はAudiostockでの有料ロイヤリティフリーにて新規配信(高音質版)をするのがメインとなります。

価格については基本的にAudiostockで設定可能な最低金額で配信します。

Apple MusicSpotifyなどでの高音質版サブスク配信、YouTubeやYouTube Musicでの新規公開は中音質版にて継続します。

(場合によって、DOVAにて無料配信する作品もあります)

著作権は従来と変わらず放棄はしませんが、YouTube等での動画BGMとしての利用は広告収益に影響なくお使いいただけます。(規約違反での利用は対象外)

これからも動画に使える良いBGMを作り続けられるよう頑張ります。

どうぞよろしくお願いします。

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