DTM初級者向けオススメVST&プラグイン

DTM関連の買物って最初は何を買ったらいいのかわからないですよね。

今はフリーのDAW(Studio Oneとか)やフリーのVST&プラグインが山ほどある時代なので、とりあえずいろいろ触ってみたという人は結構多いと思います。

今回は、一通りその段階は経験して、いざ購入しようと考えているDTM初級者向けに、僕の独断と偏見によるオススメのソフトを用途に応じて1つずつ紹介します。

ちなみに、初心者向けだからと言って安価なソフトを紹介するつもりはありません。

値段に囚われず、高品質で長く使えるモノこそ初心者にオススメするべきと僕は考えています。

 

Contents

どこで買うのが一番いいの?

結論から言うと、ソフトによりけりです。

Amazonが最安値のソフトもあれば、SOUND HOUSEが最安値の場合もあるし、Yahoo!ショッピングにも掘り出し物があったりします。

共通して言えるのは、街の楽器屋さんや家電量販店などの実店舗よりはネットショップのほうが安いこと。

なので、DTM関連の買物をするならネット検索は必須作業と言えるでしょう。

これらの理由により、この記事ではアフィリエイトリンクは貼りません。

また、海外製品に多いですが、メーカー(または代理店)の専用ページでしか購入(ダウンロード販売のみとか)できないモノもあるので、その場合は大人しく従うしかありません。

念のため言っておきますが、違法ダウンロードなどの不正行為だけは絶対にしないでほしいです。

違法ダウンロードは配布してる人が悪いですが、それを承知でダウンロードした人も同罪です。

 

さて、ちょっと小言を言ったところで、いよいよオススメ製品を紹介していきます。

 

DAW

Cubase(上位版)(Steinberg)

僕も愛用している業界標準のDAW。

参考価格は、5〜6万円

国内シェアもNo,1だそうで、困った時には誰かが助けてくれるほどユーザー数が多いのは信頼の証。

後ほど紹介するVST規格の元祖でもあるので、今どきのハード音源を使わない音楽制作に最も適してるとも言えそうです。

ナンバリングによって上位版の名称はちょいちょい変わるけど、本記事執筆時の最新ナンバリング「9」の上位版は「Cubase Pro 9」です。

下位版として「Cubase Artist 9」「Cubase Elements 9」がありますが、トラック数に限りがあるとかの機能制限以上に「VariAudio」が無いという致命的な制限がありますので、それだけでもPro版を買う理由として充分かと思います。

「VariAudio」は簡単に言えばピッチ修正ソフトでして、ボーカルなどのオーディオデータのピッチやタイミング調整などができます。

歌モノを作らない人でも、例えばギターなどの生演奏を取り込んだ時に「ぎゃー!このサビ部分の演奏だけ微妙にピッチずれとるやーん!」みたいなときに、この「VariAudio」を使えばあっという間に修正ができるわけです。

「ピッチ修正は悪!」と思ってる人が多いですが、プロの世界ではピッチ修正、タイミング調整はむしろ必須作業なので、全く悪いことではありません。

安心して調整しまくりましょう。

 

総合型VST音源

Komplete Ultimate(Native Instruments)

業界標準の総合型VST音源。

参考価格は、14万円

厳密には、総合型というよりいろんな音源が1パッケージになってるのですが、それらの全てが同社の高機能サンプラー「KONTAKT」で一括管理ができるので、総合型という括りでも間違いではないかと。

つまり、これ1つ持っていれば作れないジャンルはないと言っても過言ではありません。

本記事執筆時の最新ナンバリングは「11」。

ナンバリングによりますが、ノーマル版はNative Instrumentsの鉄板とも言える音源が4〜50個程、Ultimate版はメーカーの音源ほぼ全部入りの80〜90個程が入っています。

一見ノーマル版でも充分っぽそうですが「この音が出したい!」っていうピンポイントな音源がノーマル版にはないので、勇気がある人は思い切ってUltimate版を購入することを強くオススメします。

普通に買うと高いですが、ショップによっては時々セールを見かけるので、安く買いたい人はセール情報をくまなくチェックすると吉。

この記事執筆時には、Yahoo!ショッピングのショップで限定タイムセールをやってました。

Ultimate版はあまりにも容量が膨大なため、インストールDiscからではなく、専用のHDDからインストールします。

このHDDは、あくまでもインストーラーなので、PC側に500GBの空き容量を確保しておくか、ライブラリ専用として外付けHDDやSSDを用意しておく必要があります。

 

オーケストラ専用VST音源

Orchestral Essentials(PROJECT SAM)

簡単に最速でリアルシネマティックサウンドが鳴らせる超効率型オーケストラ専用VST音源。

参考価格は、4〜5万円

同社の「Symphobia」という素晴らしいオーケストラ専用音源から、よくぞこの音だけを厳選してくれました!というナイスなセレクトと超お得な価格が世界のDTMユーザーの心を鷲掴みしている大人気製品。

普通のオーケストラ音源と少し違うのは、楽器単体の音はほとんど無く、アンサンブル・ユニゾンの音を鳴らすという点。

そのため、一つの音色(プリセット)を選択するだけで、弦楽器と管楽器がいい感じにアンサンブルされた音が超簡単に出せてしまう。

ソロ音源が無いことに物足りなさを感じる人もいるかもしれないけど、いざシネマティックサウンドを作ってみると楽器単体の音を使うことはほとんどないので、結局この音源が一番効率的なことに気づかされます。

強いて欠点を言うならば、あまりにも使ってるユーザーが多すぎて、何の音源を使ってるのかバレる時は簡単にバレる。(それがマイナスになることは無いですが)

ここ数年でリリースされたゲームのBGMも、かなりの割合でこの音源が使われてます。

 

EDM向けVST音源

Nexus2(reFX)

EDM作るならマストバイのVST音源。

本記事執筆時の価格は$249

原則的にメーカーHPの専用ショップからしか購入できません。

購入の仕方は検索すると詳しく説明してくれているブログがたくさん出てくるので割愛しますが、カナダからアメリカ経由で空輸されてくるので、購入から手元に届くまでに7〜10営業日くらいかかります。

デフォルトプリセットだけでもEDMっぽい雰囲気は充分に出せますが、ガッツリしたDubStepやセンセーショナルなClubサウンドを出したい場合は、専用プラグインが別売り(各$80くらい)で追加購入できるので用途に応じて拡張していけます。

あえて"シンセ音源"と書かないのは、音色そのものをいじくり倒すような機能がないため、概念的にシンセとは違う位置付けかな?と思っただけですが、深い意味はありません。

 

ベース専用VST音源

Trilian(Spectrasonics)

ベース音ならなんでもござれのベース専用VST音源。

参考価格は、3万円

エレキベース、シンセベースはもちろんですが、個人的には何と言ってもウッドベースが最高に優れていると思っています。

Trilianのウッドベースがなかったら"Cat life"は生み出されなかったと言っても過言ではないです。

ベタ打ちでもそれなりにヒューマナイズされた"それっぽい演奏感"が出ますが、MIDI鍵で演奏するとその表現力の素晴らしさにより、新たなインスピレーションが溢れ出すこと間違い無しです。

唯一の欠点は、容量がめちゃくちゃデカいところぐらいでしょうか。

 

マスタリング用プラグイン

Center(WAVES)

マスタリングというより、M/S処理用のプラグイン。

四六時中いろんなセールをやってるのでタイミングによって価格が乱高下するけど、実質参考価格は、$30〜80

M/S処理の説明は割愛しますが、要するにミキシングだけでは調整できないサイド(L⇔R)成分の音量を調整することで、全体の音圧をグッと持ち上げることができる処理方法のことです。

様々なプラグインが出てますが、WAVESの"Center"はその中でもシンプル、且つ扱いやすい、そして価格も安いということで、コスパが優秀と言えます。

 

Ozone7 Standard(iZotope)

マルチマスタリングプラグイン。

参考価格は、2万円

下位版のElementsは基本的にプリセットを選ぶだけ、上位版のAdvancedはVintageコンプレッサーやEQがついてるけど、この辺りはかなりガッツリマスタリングしたい人向けの機能なので、絶対必要かと言うとそうでもない機能だと思います。

このプラグインも好みのプリセットを選ぶだけでグッと音圧をあげることができますが、EQ、マキシマイザー、ダイナミクス、エキサイターなども最適化されているので、簡単に今風の音質を作り上げることも可能です。

超効率型プラグインなので、マスタリングに時間をかけたくないけどそれなりにちゃんとしておきたい人には最適な製品です。

 

ひとまずこんなところでしょうか。

MIDI鍵やオーディオインターフェースなども必要と言えば必要ですが、人によって需要の度合いが違いそうなので割愛しました。

冒頭でも述べましたが、あくまでもGT-K個人の独断と偏見によるラインナップです。

一人でも多くのDTMerの参考になれば嬉しいです。

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